真珠様陰茎小丘疹とはどんな病気ですか?

真珠様陰茎小丘疹とはどんな病気ですか?

悩めるサラリーマン

真珠様陰茎小丘疹(しんじゅよういんけいしょうきゅうしん)とは男性に生じる症状の一種で、陰茎にイボ状の塊りが複数発生するものとなります。

 

発生部位は陰茎の先端にある亀頭外周の環状溝に沿うように同じ大きさ形状のブツブツが横に並び、その周辺にある包皮などにも生じやすく、普段はあまり見えることがなくても包皮をむいて亀頭周辺をよくよく見た時に症状が出ていることに気が付くケースが多くあります。

 

このイボ状の塊りは名称にあるように小さな真珠のような形状をしており、わずか1mmにも満たない白色で非常に小さなサイズになりますので、一見すると細菌に感染したり何かしら病気を罹っているようにも見えやすくなります。

 

特に尖圭コンジロームと呼ばれる性感染症に症状が酷似しており、発生部位も同様の場所であることから性感染症を心配して病院に向かう事もあるのですが、実はイボの内部はただの脂肪で全くの無害であり、男性において日常的に発生しやすい生理現象の一種になります。

 

この真珠様陰茎小丘疹と尖圭コンジロームを比較した場合に、ヒト乳頭腫ウイルス (HPV) の感染により発症する尖圭コンジロームはフォアダイスと呼ばれる見た目に同様のイボができるのですが、イボの色は赤やピンク色が多く時間の経過と共にウイルスが増殖して周囲にイボが広がり、患部やその周辺でかゆみや痛みを感じるようになります

 

このあたりの症状については、イボが白色で周囲に拡散する事がない真珠様陰茎小丘疹との大きな違いになり、病気か否かを一般の方が見分ける際の一つの判断基準になります。

 

医者

真珠様陰茎小丘疹は感染症ではなく身体に無害である事からいわば陰茎にできるニキビやオデキのようなものであり、男性同士の会話でもあまり話題になることはないのですが、実は男性のおよそ20%に発生しており5人に1人といった意外に高い割合になり、デリケートな箇所の問題ゆえに人には相談できず悩みを抱えている方も多く存在するのです。

 

また自身にはイボが存在しないと思われている方でもパートナーの女性に言われて気が付く事もあれば、普段はあまり気にしない方でもよくよくご自身の陰茎を観察した時に見つかることもあるのですが、時に医師でも尖圭コンジロームなどの性感染症と見間違える事もありますので、一般の方がイボを見つけた場合には大きくショックを受ける事もあるようです。

 

またパートナーに対しては性感染症や病気ではない事をしっかりと説明して、その後の関係においてトラブルが生じないよう配慮する事も重要になります。

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